選んだ仕事は
ひきこもり24年の私が選んだのは、情報誌を特定の地域にポスティングする仕事でした。
人と接することが怖かった私は、完全に1人でできる仕事を選びました。
求人広告には、
「散歩のついでに」
「ダイエットにもなって、家計の足しにもなる」
「未経験でも簡単!」
そんな言葉が並んでいました。
私は、その言葉を信じて応募しました。
でも、この仕事を甘く見ていたことを、
すぐに思い知ることになります。
想像以上に大変だった
まず、早朝4時ごろになると、
自宅に数百軒分の新聞と広告がドサッと届けられます。
ここからが大変でした。
ただ広告を挟めばいいわけではありません。
「この地域には、この広告を3枚」
「あちらの地域には、この広告を8枚」
というように、地域ごとに入れる広告が違うのです。
私は仕分けをしながら、新聞1部ずつに広告を挟んでいきました。
慣れていないこともあり、
この準備だけで、なんと9時間もかかってしまいました。
気づけば、休む間もなく配達の時間ーー
配布期限は16時までと決まっていたのです。
どうしたらいいんだろう
実際に配る作業も大変でした。
地図を確認しながら、「配ってはいけない家」を避け、
一軒一軒ポストの場所を探していきます。
そして何より、
数百軒分の「新聞+広告」の重さは想像以上でした。
当時の私は自転車を持っていなかったため、
家にあった買い物カートに限界まで新聞を積み込み、
配達場所と自宅を何度も往復していました。
必死にカートを引いて配り続け、
配布可能期限の2日間で
合計6時間もかかってしまいました。
「こんなに時間がかかってしまうなんて…。
なんて要領が悪いんだろう。
本当に、どうしたらいいんだろう……😢」
当時の私は、そんなふうに自分を責めてばかりいました。
あとからベテランの方に話を聞くと、
「家族総出で折り込みをしている」
「専用の台車を使っている」
ということを知りました。
家族に頼れない私には、なかなか難しい方法でした。
1ヶ月で終わった社会復帰
そして、1ヶ月後――
やはりというべきか、24年ぶりの社会復帰は、
わずか1ヶ月で終わってしまったのです。
あの頃、知っていたら
ちなみに、当時私が使っていたのは、家にあった普通の買い物カートでした。
何度も往復することになり、本当に大変だったのを覚えています。
あとから、同じポスティングをしている方の中には、専用の台車や、
大容量のカートを使って配布していることを知りました。
もし、これからポスティングの仕事を始める方は、タイヤがしっかりしていて、
たくさん荷物が入るカートを選ぶと、負担がかなり減るかもしれません。
私も当時、こういうカートを知っていたら、もう少し楽だったのかなと思います。
